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冬の食中毒…ノロウイルス胃腸炎〜

近頃、ノロウイルスによる胃腸炎の報道を目にします。流行のピークは12月から2月で、今、注意が必要な時期ですね。潜伏期は数時間−2日、症状は激しい嘔吐・下痢が特徴でだいたい2日ほどで治りますが、その感染力の強さと免疫がつかないことから何度も罹患してしまうこともあるという厄介物です。

感染経路は二枚貝や感染者の汚物から。乾燥するこの時期は、粉塵に混じってウイルスに暴露されることもあります。したがって予防は手洗いの習慣、貝の調理や消毒には85℃・1分以上の加熱、外出の際には使い捨てのマスクが有効です。感染者の汚物処理には、必ずマスク着用のうえビニール袋などを手袋にして処理し素手で触れないこと、吐物がこぼれた場合は乾燥する前に1.0%次亜塩素酸(塩素系消毒剤・漂白剤)を撒いて新聞やキッチンペーパーなどで除去してください(アルコール消毒は効果の面から推奨されません)。なお2日で症状が消失しても、便からのウイルス排泄は数日から7日は続くので、これにも注意が必要です。抗生物質は効きませんので対症療法しかありませんが、漢方では五苓散が嘔吐・下痢に有効です。エキス剤もあり薬局でも入手できますので、いざというときに手持ちがあれば主治医と相談してみてはいかがでしょう。